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□クラウドの事情
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俺とティファの関係は恋人同士。
昔から想いを寄せていた可愛い幼馴染が恋人とか俺マジ幸せモン(ドヤァ)
だが、こんな俺でも悩む事がある。
それは―――

「いつ婚約指輪を渡すかだろ?」
「うおっ!?ジタンいつの間に!!?」
「さっきからいたぞ」
「な、なら何で俺の考えてる事が判ったんだよ!?」
「冒頭から考えてる事が口からダダ漏れだったぞ。つーかドヤァに一番イラッときた」
「自慢して何が悪い?ていうか、何で俺がティファに婚約指輪を渡すかどうかで悩んでるって判ったんだよ?」
「この間デパートに出かけた時、指輪見てただろ?もしかしてと思ってさ」
「・・・見てたのか」

不覚。
いや、ジタンが盗賊だから気づかなかったのか?

「まーまー、そんな事よりそういうので悩んでるんだったら恋愛のエキスパートである俺に相談しろよ」
「俺と同じでまだガーネットに婚約指輪を渡してないお前に相談しても進歩があるとは思えないんだが」
「ひっで!!クラウドいつになく冷てぇんだけど!?」
「俺は真剣なんだ」
「そんな・・・ツッコミとかでキャラがほぼ崩れてるクラウドが真面目な事言うなんて・・・」
「張っ倒すぞ」

全くもって失礼な奴だ。
大体、俺が今までキャラを崩してまでツッコんで来たのは、他に上手くツッコミが出来るやつがいなかったからだ。
最近ではサイファーがツッコミ属性の片鱗を見せて来たがまだまだ俺のツッコミが必要だろう。
アンジールは・・・あの二人にしかツッコミしないからなぁ。
いや、むしろあの二人にツッコミが出来るのはアンジールだけだ。
って、そうじゃなくて。

「マジでいつ渡すか・・・」
「別に焦んなくてもいーだろ?みんなお前とティファが付き合ってるって知ってる訳だし」
「客が狙ってるかもしれないだろ?」
「ティファは『ダイヤモンドスイーツ』で働いてるんだぞ?あんな所に男が早々に来る訳ないだろ?」
「それでも遠目に見て一目惚れするとか色々あるだろ」
「そんな事言い出したらきりがねーよ」
「じゃあ聞くが、お前はガーネットの事が心配じゃないのか?」
「そりゃ心配さ。でも、だからこそこうやってガーネットたちの店の真向かいに店取ったんじゃねーか。
 ここからだったら遠目に見守れるし、クラウドたちだってティファたちが見えるだろ?」

俺はジタンが光り輝いて見えた。

「お前・・・天才だな」
「へへっ、もっと褒めていいんだぜ?」
「誕生日に婚約指輪を渡すのがベストか?」
「切り替えはえーよ!!」
「ジタンはどう思う?」
「はー・・・どう思うも何も、第一に指輪買っとかなきゃ話になんねーだろ」
「指輪は近々買う・・・つもりだ」
「あーあ、こりゃ期間が延びて中々買えないフラグだな」
「うるさい」
「まぁ、悩んでても仕方ないし、こういう時は占いに頼ってみるのも一つの手だぜ?」
「占いって誰にしてもらうんだよ?三割ピッタリ当てる占い師はボッタクリしてくるかもだから遠慮するぞ」
「他ゲームのキャラ引っ張ってくんな!エースの所に行くんだよ!」
「エース?アイツ占い出来るのか?」
「らしいぜ。この間リビングでやってるの見た」
「ほう」
「んな訳で今のこの休憩時間を利用して占いをしてもらうぞ!」
「お、おい待て!エースの方も店やってるんじゃ―――」
「レッツゴー!」

俺の静止を聞かないまま、ジタンは俺を引っ張って行った。
まぁ、この時間帯ならカードショップに寄ってく若いやつなんてそんなにいないからいいか。


それよりもカップ麺・・・お湯入れて放置したままだったな。
まぁ、ザックス辺りが食べて処分してくれるだろ。
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