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□クラウドの事情
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カードショップ


俺の予想通り、人はいなかった。
エースは一服してたらしく、スコールと対戦する為のカードのデッキを組んでいた。
何気にレアカードを持ってるみたいだ。

「占い?」
「そ。クラウドに占いをしてやって欲しいんだ」
「そう言われても僕のは専門的なものじゃないからあまり信用しない方がいいぞ?
 三割の確率でピッタリ当てる占い師を探した方がいいんじゃないか?」
「お前もそのネタ引っ張ってくんのかよ!!」

どうやらエースも知っていたようだ。

「まぁ、それでも占ってくれっていうならするけど、何を占ってほしいんだ?」
「・・・誰にも言うなよ?」
「?ああ」
「・・・ティファに婚約指輪を渡すタイミング」
「・・・」

あ、今笑いやがった!
そんでそっからニヤニヤし始めやがった!
ジタンなんか爆笑してやがるし!

「ジタン、その尻尾踏むぞ」
「はぁ!?何でだよ!エースだって笑ってんじゃん!」
「わ、笑ってない・・・」
「嘘つけ!口元がニヤついてんぞ!」
「もういいからさっさと占ってくれ」

こんな羞恥プレイゴメンだ!
エースは早速初めてくれたが、未だに口元がニヤついてる。
・・・後で秘蔵のチョコボ人形見せて自慢してやる。

「・・・結果が出たぞ」
「お、はえーな」
「どうなんだ?」
「近々犬の糞を踏むらしいから気をつけたほうがいいみたいだ」
「俺婚約指輪を渡すタイミングを占ってくれつったよな!?なんで災難防止の占いしてんだよ!!?」
「いや、近々渡すのならこういう事があるか気をつけたほうがいいぞっていう意味で言ってるんだ」
「あー、じゃあつまり、しばらくの間は渡しちゃいけないって事か?」
「そういう事だ」
「おい、なんか違くないか?タイミングを占ってくれって言ってるんだ。例えば誕生日がいいとか」
「それを告げるのが酷だからワザとこうやって話しを逸らしているのを察してくれないか?」
「何だそれ!?どんだけ絶望的な占いだったんだよ!!?」
「この際だから全部話すが、クラウドの行く手を阻む星が出ている。
 それをどうにかしない事にはタイミングはいつまでたっても訪れないそうだ」

マジか・・・。
ここにきてとんでもない試練がきたな。
ていうか『星』ってなんだ?

「エース、星ってなんだ?」
「妨害者みたいなものかな」
「もしかして横恋慕か・・・?」」
「それは判らないが、その星の所為で最悪の事態になる訳ではないらしい。
 イチャつく分には何もしないらしいが、いざクラウドが婚約指輪を渡そうとすると妨害するようだ」
「やけに細かく出てるな」
「まぁでも、深刻に考えなくてもいいんじゃないか?ティファとの仲を引き裂かれる訳じゃねーし」
「そりゃ確かにそうだが・・・」
「僕もジタンの意見に賛成だ。僕がやった占いだし、本当に当たるかどうかも判らないんだし」
「こういう時に限って当たるのが俺だ・・・まぁ、お前らの言う通り深く考えないようにはするが・・・」
「占いも済んだ事だし、仕事に戻るぞ」
「ああ、そうだな」

俺はエースに礼を言ってジタンと共にファイナルマートに戻る事とした。
その途中で犬の糞が踏んだが・・・なるべく気にしない事にした。











END





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