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□セフィロスの静かなる午後
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「お店楽しい?」

「あいつらとやる分にはな」

「そう、良かった。でも飲食店は大変でしょ?」

「こことて同じだろ。他の店も例外ではない」

「たしかにそうだけどセフィロスはこういうの初めてでしょ?だからどうかなって」

「どうもせん。戸惑う事はあっても問題なく対処している」

「・・・脅しちゃダメよ?」

「フン・・・」

曖昧に答えた辺り、時々やっているのかもしれない。
まぁ、あまりそういう噂を聞かないので、困った客にだけやっているのだろう。
仕方ない人だと小さく息を吐いて立ち上がる。
出来立てのコーヒーをカップに注いでセフィロスに出した。

「ミルクと砂糖はいる?」

「いらん」

言い放ってセフィロスはコーヒーを一口飲んだ。

「悪くない」

「フフ、セフィロス様のお口に合って光栄よ」

「ちなみに、コーヒーは一杯いくらだ?」

「300ギルよ。でも屋敷で一緒に暮らしてるみんなはサービスで半額よ」

「ここもちゃんと半額が適応されているんだな」

「勿論よ。でも今日は特別にタダにしてあげる。時間外だし屋敷じゃなくてここを選んでくれたから」

「・・・」

「だからって毎回同じタイミングを狙って来ないでね」

「チッ」


(やっぱり考えてたわね)


「客は沢山来るのか?」

「うーん・・・まぁまぁかしら?物凄く忙しいなんて事ないから」

「店内は静かな方か?」

「割と静かな方よ。騒がしくはないはず」

「なるほどな・・・」

「もしかして常連になってくれるの?」

「まだ考えている段階だがな」

「それでも期待してるわ」

その後も二人は他愛のない会話を交わした。
そして、しばらくしてやっとセフィロスのコーヒーはなくなり、カップを片付けてから二人は屋敷に帰る事とした。

「帰ったら冷蔵庫のプリンアラモード食べなきゃ」

「アレはお前のだったのか」

「えっ・・・まさか・・・」





この後、痴話喧嘩が繰り広げられた事は言うまでもない。













END




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