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□南国のお仕事
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コスタ・デル・ソル


クラウド「・・・なぁ」
ジタン「ん?どーしたんだよ?」
クラウド「支店ってなんだ?コスタ支店ってなんだ!?幻のホテルに支店なんてもんあったのかよ!!?」
ティーダ「あるッスよ。ここだけじゃなく他にもいくつかあるとかってキスティスたちが言ってたッス」
ジタン「勿論名前変えて経営してるけどな」
クラウド「じゃなきゃ幻想郷のブランド名が奈落に堕ちるわ!!」
スコール「聞いた話によると、ロビーに置いてある広告の中に一枚だけ幻想郷のチラシが混じってるらしい」
クラウド「混じってるのか・・・」
ティーダ「その一枚がなくなったら?」
スコール「夜にこっそり補充するらしい。堂々と入れる訳にもいかないからな」
ティーダ「幻のホテルも楽じゃないッスよね」
ジタン「ところで俺達はここで何をすればいいんだ?」
スコール「各人の仕事内容は幻想郷とほぼ変わらないとのことだ」
クラウド「じゃあ俺達は今まで通りヘルプか?」
スコール「いや、海の家で勤務だ」
ジタン「マジか!?俺達料理なんて言うほど出来ねーぞ?」
スコール「そこは問題ない。ティファが指導に当たってくれるそうだ」
クラウド「気合入れて頑張るぞ」


キュッ(エプロンの紐をしっかり締める音)


ジタン「流石クラウド、ブレないな」
ティーダ「厨房スタッフその1はクラウドで決まりッスね。その2は俺って事で」
スコール「出来るのか?」
ティーダ「チャーハンなら任せるッス!」
クラウド「チャーハン以外も頑張れよ!!」
ジタン「会計はスコールで配膳は俺とエルオーネだな」
クラウド「待て待て待て!今当たり前のようにサラッと言ったがエルオーネもいるのか?」
ジタン「人数足りないから入ってもらったんだよ」
ティーダ「あ、エルオーネ来たッスよ」

エルオーネ「こんにちは。今日から宜しくね」

ティーダ「宜しくッス!」
ジタン「宜しくな!」
クラウド「宜しく」
スコール「無理しないようにな、姉さん」
エルオーネ「大丈夫よ、これでも体力あるんだから!」

セフィロスオーナー「どうだろうな」

ジタン「げっ、来た」
クラウド「つか、あのオーナーが半袖+パーカーに短パン・・・」
エルオーネ「説得するの大変だったのよ?ブラスカオーナーと一緒に一生懸命説得したんだから」
クラウド「元凶はアンタとブラスカオーナーか!!」
スコール「よく説得出来たな・・・」
エルオーネ「南国なのに服装がいつものじゃ浮いちゃうから説得したの。
      ところでオーナー、帽子は被ってないんですか?」
セフィロスオーナー「被ってどうする?」
エルオーネ「被らないと駄目ですよ!いくら涼しいからって日差しは容赦なく差してるんですから!」


カポッ(セフィロスオーナーの頭に自分が被ってた麦わら帽子を被せる)


エルオーネ「私の貸してあげますから、熱中症にならないように気をつけて下さいね?」
セフィロスオーナー「いらん」
エルオーネ「そう言わずに」

スコール(姉さん本当に怖いもの知らずだな・・・)

エルオーネ「今年は冷夏だからって油断したらだめ―――っくしゅん!ちょ、ちょっと寒いですね」
セフィロスオーナー「言ってる傍からお前が油断してたら世話ないな」


パサッ(セフィロスオーナーが着ていたパーカーをエルオーネの肩にかける)


セフィロスオーナー「貸してやるから着ていろ」
エルオーネ「いいんですか?」
セフィロスオーナー「鼻水垂らして仕事されては堪らんからな」
エルオーネ「鼻水なんか垂らしませんよ!でも、ありがとうございます」

クラウド「・・・ホント、色々すごいな、お前の姉さんは」
スコール「見ててヒヤヒヤする事が多いけどな」
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