萌えキャンなのよ

□本と手紙
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図書室


ティファ「えーっと、こっちの本棚は・・・あ、また別の本がある。戻さないと」



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図書委員のティファは図書委員の毎日の仕事である本棚のチェックをしていた。
分類の違う本が置いてあったら回収して元のコーナーに置いたり、雑な置かれ方をしていたら直す、というものなどなど。
そしてそんなティファを本を読むフリをして本棚の隙間から見守るツンツン頭が一人。


クラウド(ティファ・・・今日はメガネしてる・・・)


ティファの幼馴染のクラウド。
幼稚園の時からの知り合いでクラウドは昔からティファの事が好きなのだが中々それを言い出せずに現在に至る。
ティファを追いかけて同じ高校まで来たというのに未だ進歩無しとはこれ如何に。


クラウド(だが、今日こそは・・・!)


胸に強い意志を秘めて決断をしたその時―――



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ティファ「あ、クラウド」

クラウド「っ!?」


本棚の向こうにティファが現れてドキリと飛び跳ねそうになる。
けれど頑張って平静を保つ。


ティファ「クラウドも本を読みに来たの?」

クラウド「まぁ・・・そんな所だ・・・」


本当はティファに会いに来ただけ。


ティファ「クラウドが読書だなんてなんだか意外」

クラウド「俺だって本を読む時くらいあるさ」

ティファ「そうよね。じゃあ私、図書委員の仕事に戻るから」

クラウド「―――ティファ!」

ティファ「え?」

クラウド「その・・・大切な話があるんだ」

ティファ「大切な話?」

クラウド「そうだ・・・だから、図書委員の仕事が終わったら屋上の給水塔に来てくれないか」

ティファ「うん?いいけど」

クラウド「じゃあ―――待ってる」


クラウドは本を本棚に戻すと早々に立ち去ってしまった。
そんな彼の態度を不思議に思いつつもティファは何だか嬉しくなる気持ちが抑えられず、いつも以上にご機嫌で仕事を終わらせたという。


その後、二人がどんな話をしたのかはご想像にお任せします










→ヴィンユフィ
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