book*
□AMEDAMA♡
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【しょうたside】
「っ…あれ?」
目が覚めると俺は保健室のベッドの上にいた。
両脇にはまさととしゅうへいがいた。
「っ!!!?」
飛び起きて布団にくるまる。
その勢いで、ベッドに頭をつけて寝ていた2人は起きたようだった。
あの出来事っ…2人がまさか襲うなんて。
「ん?おい、しょうたどうしたー?」
「お前風邪こじらせて倒れたの覚えてねえの?」
…………え?
「え、俺倒れたの?」
布団から少しだけ顔を出し、
二人を見上げた。
「風邪ひきかけてたんなら言えよなー、マジで心配した。」
「踊り場で急に倒れるとかな。」
つ、つまり。
あれは俺の…
「夢だったのか。」
「「はあ?何が。」」
心配そうにこっちをみる二人に申し訳なく思った。
あんな夢みるなんて。
ありえねえ。
俺は大きなため息をつき、枕に埋もれた。
その横でまさととしゅうへいが目配せをしていたことに俺は全く気づいていなかった。
〈END〉