ゆめ
□Melty love
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友達に誘われて参加した飲み会に
太鼓の達人で有名な関ジャニの大倉くんがいた
「ヤスぅー!俺のビールまだぁ?」
「いま頼んだばっかりやん。もうちょっと待ち?」
「いややー!はよ飲みたい!」
クールな見た目とは裏腹に
わがままなところがあるようで
「見て!ほんまアホや!あっはっはっは!」
そして豪快に笑う
気がつくと、
終始大倉くんを目で追ってしまっていた
細かく言えばその飲み会には
同じく関ジャニの安田くんや某イケメン俳優さんもいて、
どれも見たことある人たちばかり
学生の頃にほんの少し
ファッション雑誌の読者モデルとやらを経験したことがあるくらいで
いたって凡人な私は
場違いではないかとさえ思うほど……
とても
不思議な空間だった
「大倉!ビール来たで!」
「っしゃあーー♡」
「たっちょん喜びすぎー」
「名無しさんちゃん、飲んでる?」
「え?」
と突然、
安田くんに声を掛けられて
大倉くんも私を見た
「全然飲んでないやん!え、ビールとか飲むん」
「ビールというか、お酒があんまり得意じゃなくて…」
「そうなんや。飲めなさそうやな〜(笑)どれなら飲めんの?」
「うーんと、カクテルなら」
「じゃそれ頼もうや。お酒は慣れやからね!でも無理したらあかんで?」
「あ、はい」
間近で見ると
鼻筋がシュッとしててほんとうにかっこいい大倉くん
優しいしモテるだろうな…
なんて考えていたら
大倉くんが私を上から下まで見て
「自分、ほんまモテそう」
と言った