ゆめ

□サンタ彼女
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毎年年末恒例の
ミュージックステーションスーパーライブにて
客席にいる彼女を発見した

大倉忠義、27歳の冬。




「なんでおんねん!」
「なんでって、友達と応募したら当たったから…」
「先言うてやぁ」
「ごめんね?でも、かっこよかったよ
?」
「んふ!そお?」


終わって着替えて、
車を待っている間に名無しさんに電話

あっ電車来たからまたね

そう言って
半ば一方的に切られてしまい
ちょっと寂しくなる僕


「やっぱり名無しさんちゃんやったん?」
「おん」
「なに?大倉の彼女来てたん?」


ヤスが聞いてきたので頷くと
亮ちゃんも話に入ってきて、さらには横山くんまで…


「大倉彼女来てたん!」
「そうやねん」
「え、知らんかったん」
「知らんかってん。センステで踊ってるときに気づいて」
「うわ!よう気づいたな」
「大倉、好きすぎやろ」


横山くんの隣ですばるくん

そりゃあ、
愛してますから!うふー

なんて言われへん
きしょいわって言われるだけやしね
でも…


「彼女、応募したん?」
「おん」
「それ写真送るやつ?」
「写真て?友達と応募したとしか聞いてへん」
「でもセンステのとこやろ、あの辺かわいい子いっぱいおるやん。あれ写真選考らしいで」
「え、そうなん?」


亮ちゃんがそんなことを言い出すから、
メンバーもさらに食いつく


「どっくんそんなんよう知っとるな!確かに言われてみたらいつもかわいい子おるイメージやわ」
「そうやろ?大倉の彼女も絶対それやって」
「大倉の彼女、かわいいもんなぁ」


横山くんに亮ちゃん
そしてエンディングで一仕事終えて疲れたのか黙っていたマルも

そんなん言われたら
おれっち、調子に乗っちゃう!


「むっちゃかわいいで?サンタの格好しててん。ほんま最後のほう他のことしか考えられへんかったわー」
「なにを言うてんねん」
「このどすけべが!」


しんちゃんに突っ込まれ、
亮ちゃんにすけべと言われても
かおゆるみっぱなしのぼく

うへへへ



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