短編夢小説
□初キスはレモン味
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悠李SIDE
『あのっ…!』
「…っ!お、おい、総司ー。総司ってばー。待てよー!」
…私平助君に嫌われてるの?
私にだけ…こんなあつかいをするんだもの…。
どうして…?
私は、平助君に嫌われて初めて好きだってことに気付いた。
その隠されていた気持ちは平助君を見るたびおおきくなっていく…。
そして、あんなことされるぐらいだったら平助君に
「お前の事嫌いだからオレに近づかないでくれっ。」
って言われたほうが随分マシだろう。
どうしてなんだろう。
前はそんなことなかったのに…。
私はどうしたら普通に接してもらえるんだろう。
もう、こんなのやだ…。
「おい、悠李!こんなところで泣いて、どうしたんだ?」
『えっ…?』
私泣いてたんだ。
「俺が聞いててやるから、話してみろよ。」
私はそれから少しずつ話しはじめた。
○平助君の事をいつの間にか好きになっていた事。
○平助君に避けられていること。
「そうか…。じゃあ、言いたい事全部、腹ん中から出しちまえ。」
_________
「でもな、平助はお前の事、嫌ってるわけじゃねえと思うぜ?」
『えっ…………。でも…。』
「気付いてなかったのか?」
私は、首を縦に振った。
だってそんな事聞いたことない。
初耳だ。
…じゃあ、なんで平助君は私の事を避けるの?
わけがわからない。
私は、もっともっと平助君と話したいのに……。
『原田さん…。どうして平助君は私の事____。』
「それはな…。教えてやりてぇとこだが、それはお前らの問題だ。」
そうか…。じゃあ、明日平助君が1人の時に話しかけてみようかな…。
でも、また無視されたら…。
そう思うと、足が震えて仕方なかった。
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