短編夢小説

□初キスはレモン味
1ページ/3ページ



悠李SIDE



『あのっ…!』


「…っ!お、おい、総司ー。総司ってばー。待てよー!」



…私平助君に嫌われてるの?


私にだけ…こんなあつかいをするんだもの…。


どうして…?


私は、平助君に嫌われて初めて好きだってことに気付いた。


その隠されていた気持ちは平助君を見るたびおおきくなっていく…。


そして、あんなことされるぐらいだったら平助君に



「お前の事嫌いだからオレに近づかないでくれっ。」



って言われたほうが随分マシだろう。


どうしてなんだろう。


前はそんなことなかったのに…。


私はどうしたら普通に接してもらえるんだろう。


もう、こんなのやだ…。



「おい、悠李!こんなところで泣いて、どうしたんだ?」


『えっ…?』



私泣いてたんだ。



「俺が聞いててやるから、話してみろよ。」



私はそれから少しずつ話しはじめた。


○平助君の事をいつの間にか好きになっていた事。


○平助君に避けられていること。



「そうか…。じゃあ、言いたい事全部、腹ん中から出しちまえ。」





_________






「でもな、平助はお前の事、嫌ってるわけじゃねえと思うぜ?」


『えっ…………。でも…。』


「気付いてなかったのか?」



私は、首を縦に振った。


だってそんな事聞いたことない。


初耳だ。


…じゃあ、なんで平助君は私の事を避けるの?


わけがわからない。


私は、もっともっと平助君と話したいのに……。



『原田さん…。どうして平助君は私の事____。』


「それはな…。教えてやりてぇとこだが、それはお前らの問題だ。」



そうか…。じゃあ、明日平助君が1人の時に話しかけてみようかな…。


でも、また無視されたら…。


そう思うと、足が震えて仕方なかった。


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ