夢小説
□君が、大好き。[前編]
2ページ/3ページ
**************
「ああああああああ寒い寒い寒い」
奏が悲鳴なような声を出す。
ドアを開けてみると、外は、
暴風に大粒の雨、それに異常な寒さも相まって大荒れだった。
最初は傘をさして行こうかと思ってたけど
もちろん予定変更で、二人でレインコートを着ることに。
「奏大丈夫?」
「色々大丈夫じゃないけど大丈夫」
寒い寒いと言いまくってる姿を見て小さく笑い、
俺は奏の手を握ってぎゅっと力を込めた。
「奏!」
「う、うん!?」
「急いで走って、さっさと買ってきちゃいましょ!」
そう言って手を引いて走り出す。
振り返れば、少し慌てたようについてくる奏。
すぐそばのコンビニまで
俺たちは駆けていったのだった。
『君が、大好き。』前半end.
あとがき⇒