メイン♪(曲)

□最大公約数
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再び寝息をたてはじめた彼女を見ながら、彼女と積み上げてきた月日をなんとなく思い返してみた。

普通のカップルが過ごすような時間をすごし、
普通にケンカして、
普通にまた笑いあい、

一度は勢いで別れかけたこともあった。

そのときはピノコも手伝ってくれてまるくおさまったが。
あんなにドキドキ、そわそわ、ひやひやするのはもうごめんだ。

二人で作ってきた年月は今となってはすべて愛しく、大切だ。

寝ている彼女の髪をなでる。


寒い日にもうやってなでたこともあった。
あの時亜里沙は泣いていた。

そういう、言葉にするのは難しい想いがたくさんある。

これからも、きっとある。




ふと、思いついて亜里沙の携帯をカメラモードにして寝ている亜里沙の写真を一枚撮った。


(われながらなかなかいいできだ)


家に帰って、いつか、今日の写真を見ようとおもいフォルダを開いたとき一番上の自分の寝顔の写真をみつけたとき
彼女はどう思い、なんと言うのだろう。

そして、今度遊びに来たときに私になんというのだろう。
私はそれになんと返すのだろう。

小さい新しい楽しみがまたできた。


いつか、今日のことを思い出したとき
また暖かな気持ちになれるのだろうな。


少し冷たくなってきたから窓を閉めながら、

彼女の綺麗な寝顔を写真が私もほしくなり



携帯なんて一生買わんと思っていたが、買ってみるのもいいかもしれないなどと思った。





[こういう風にこれからも、君と二人で歩いていければいいと思う。]




end
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