メイン♪(短)
□薄っぺらい足跡
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「そう、じゃぁ私帰らなくちゃ・・・」
立ち去ろうとしている彼女も
本心ではここにいたいと思ってる
仕草を、目線を、煮え切らない言葉を感じてそれがわかる
「あぁ、またな」
私だって言いたくない言葉
だが、どちらかが言わなければどうしようもない
「バイバイ、」
彼女が部屋から出ていく
ドアの閉まる音がやけに響き、
一気に虚しさが押し寄せる
その虚しさから逃げるようにベットの布団にくるまれば、亜里沙の残り香
「亜里沙・・・・」
本当は、帰らないのは遠いからではない
いや、それもあるが一番の理由は
彼女のいないこの部屋でも
少しでも長く彼女を感じていたいから
彼女の残した足跡を少しでも感じたいから
「亜里沙っ・・・」
だが所詮足跡
僅かな安らぎと、背負いきれない愛しさと悲しさがこみ上げてくる
そのなかで眠りに落ちる私の夢の中には
おそらく今日も、輝かんばかりの笑顔をした亜里沙がでてくるのだろう・・・
((もし、運命がほんの少しでも違ったら、))
((この腕の中にはまだ彼女のぬくもりがあったのだろうか))
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大人ですねぇ〜(゚∀゚ )
やべぇ、糖度ほぼ0!