メイン♪(短)

□それが正義だと
1ページ/7ページ

「んで?どこ行くんでしたっけ」

「えっとね、なんか高い場所にあるらしいよ。その家」
そういいながら紙に書いた住所を田中君に見せる。

「金持ちなんすよね?その医者。なんでまたそんな辺鄙なところに住んでるんでしょう」

「ん〜?さぁね」
適当な生返事をしながら警部から借りた資料に目を通す。

[ブラックジャック 本名 間 黒男
無免許医 手術料が法律で決められた額以上

証拠などを掴みやすいように現行犯逮捕が望まれる。

担当
田中 省吾
神崎 亜里沙]

「…現行犯逮捕って?まさか手術中?!」

「まさか、それは無理でしょう。手術開始とともに本部に連絡して、手術終了後その場逮捕なんじゃないですか?」

「終わってすぐ?え〜、きっと疲れてるのに…かわいそう」

「…まぁそうっすよね。軽く無茶ッすね。まぁ臨機応変に捕まえましょう」

「…臨機応変ねぇ」

捕まえちゃうのか…なんて少し思ってしまった。いや、仕方ない!一応違法だし!免許ないんだもん!
それに、噂ほど手術がうまいなら捕まっても免許もらえるだろうしね!

「…ていうか張り込み?」
「そうっすよ」
「え〜寒い!」
「がんばってくださいよ、いいじゃないですか女性は皮下脂肪があるんですから…ってそろそろ着きますよ」

運転に集中しながら田中君が言ったが、
なんか今のセクハラ発言じゃなかった?!

(逮捕してやろうかしら…)


「みつかったら悪いんでここで降りましょう…って何むくれてるんですか先輩」
「うるさい!」
「?」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ