メイン♪(短)

□そんなの決まってる
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「俺、お前のこと好きだけど?」

…絶句。

困った。

今まで友達だと思っていた男子による急な告白。
普通の会話の流れで普通に告白されてしまった。
「・・・え?」
「うん、お前のこと好きだぜ?…付き合って欲しい」

完全にフリーズな頭。
それをよそに彼は話を続ける
「ほら、亜里沙って生真面目で頑張りやだろ?なんかそういうの見てるうちに好きになっちゃったっていうか…」

なんで彼はこんなにアッサリ言えるんだろう。

「え、・・・と嬉しいけどその、彼氏?いるし…」

先生は彼氏というよりは恋人という呼び名のほうがあっている気がしたが、彼氏のほうがいいやすい。


「・・・マジで?!」
彼は以外だったらしい。
「え?!誰?!学校内のやつ?!」
「え?いや、違うけど・・・」

大人・・・だよな。あの人。


自分、一応高校生だし。やっぱ大人の彼氏とかおかしいのかな?

まぁ私も先生が私のどこを好きになってくれたのか未だによくわかんないんだけどさ。


「・・・そっかぁ。俺、失恋か」
呆然と呟く彼。
「ご、ごめん」
「いや、・・・まぁ仕方ないけどさ」
「う、うん」




結局あやふやな感じで彼とはそこで別れた。
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