メイン♪(短)
□猫
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「よぉ、ブラックジャック」
「帰れ、死神」
バタン。
「お、おい待て!いきなり閉めるとか、っておい!鍵をかけるな!鍵を!!」
ピノコが洗い物をしていて自分が居間で新聞を読んでいたとき、誰かが来たので忙しいピノコの代わりにでてやろう、
と思い、玄関に向かいドアを開けると目の前にキリコがいたのですぐにドアを閉めたブラックジャック。
(なんで、あいつが・・・)
おい、開けろ!とかヤツが連発しているので渋々開ける。
「・・・なんのようだ」
「あからさまに迷惑そうな顔をするのはやめてくれないか」
今日はいいもんを渡そうと思ってきてやったのに、などというキリコ。
いいもん?そう思いヤツの手元を見るとやや大きめのかごのような檻のようなものを持っている。
中身は暗くて見えないが、動物が入っているらしいということは察することができた。
「・・・・なんだ、それは」
顔をしかめながらキリコに問う。
「猫だ」
簡潔に答えるキリコ。
「猫?」
はぁ?という顔でキリコを見る。
「なんでまた猫なんぞ持ってきたんだ?私ぁ獣医じゃないぜ?」
「誰が病気だと言った。普通に健康な猫だ」
ならば、尚更わけがわからない。
「ここに連れてきた理由を教えてもらおう」
そう言うとキリコは肩をすくめ話はじめた。
「実はだな・・・