メイン♪(短)
□まるで幻
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「じゃぁ、ちぇんちぇい行ってきます」
ピノコが私の部屋に入ってきて言った。
今から買い物だ。
そんなピノコの後ろには彼女がいる。
診察用の椅子に腰掛けて
「ピノコのリボン右側のやつ曲がってる」
と言っている。
それにピノコは無反応で
「あぁ、気をつけろ」
と、私が返すと
「じゃ、いってくゆ」
と言って部屋をでようとした。
その後ろ姿に私が
「右のリボンが一個曲がっているぞ、いいのか?」
と声をかけるとピノコは
「あぁ、本当ら」
と答えリボンを直した。
一見すると、ピノコが彼女の存在を無視して
いるように見えるが仕方がない。
ピノコには彼女がみえない。
彼女は幽霊だからだ。