メイン♪(短)
□ベイビー騒ぎ
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とりあえず、部屋に荷物をおいて亜里沙に買ってきてやった土産を渡す。
「亜里沙・・・土産だ」
彼女の欲しがっていたクッキーを渡そうとすると、
「う〜、やぁら!!」
なぜか赤ん坊が怒り出す。
「・・・?」
「あ〜、先生完璧嫌われちゃったみたいですね」
あはは、と苦笑しながら亜里沙が言う
「いや・・・まぁそりゃぁかまわんがなぜ私が亜里沙に近づくと怒るんだ?」
「・・・さぁ?」
あ、あれか。
私に亜里沙を取られるとか思っているのか?
亜里沙になついているからな。
・・・・知らん。
私は気がつかなかったフリをして彼女の座っているソファの隣に座る。
(なぜ、赤ん坊に指図されなければならない。亜里沙は私のもんだぞ《←大人気ない》)
「先生、お土産なぁに?」
「あぁ、お前さんが欲しがっていたクッキーだ」
「え?わぁい!やったー!」
えへへ、と可愛らしく笑う亜里沙。
その笑顔に思わずこちらも頬が緩む。
・・・すると、
私たちの甘い時間をみて腹が立ったのか
「あー!やぁ!」
赤ん坊が癇癪起こしはじめた。
手を思い切り振って亜里沙のてからクッキーを叩き落す。
「きゃっ?!」
「・・・!」
こいつ、どこまでも邪魔を!
腹が立ったので軽く睨む。