メイン♪(長編)【その包帯を風に乗せ】
□オレンジジュース
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野次馬的なノリで行ってみると、なにやら中学生くらいの男子が数人で誰かをかこんでた。
・・・イジメ?
そっと近づいてみて、なんて言ってるのか聞いてみると、
「らかや!わるいのはあんたたちれちょ?!」
「んだと?!ガキのくせにウルセェな!」
「そうだ、そうだ!黙れよ!」
「なんらと〜!ピノコはわゆくないもん!!」
「や、やめようよ、ピノコちゃん」
「ちゃらくは黙ってなしゃい!!」
・・・中学生男子数人VS幼稚園児?(+中学生?一名)
あきらかに不利な立場の幼稚園児が強気に立ち向かっている。そのうしろで頭にばんそうこうはりつけた男子がそれを止めてる。
なんかシュールだな。
呑気にそんなこと考えながら見てると、男子の一人があたしにきがついた。
「ん?なんだてめぇは」
「あ?なんか文句でもあるのかよ」
「ぼーっと見ててなんのつもりだ?」
一人があたしに話しかけると次々に他の男子達もあたしを見てなんか言ってきた。
「・・・別に。特に意味無し。てか、何があったのかなぁ〜って思っただけ」
「あぁ。俺らが野球してたら俺の投げたボールがあのガキの水筒にあたって取っ手が割れたとかで文句いいにきたんだ」
「もんくじゃないよのさ!らってここは野球禁止なんらよ?!」
「うるせぇ!そんなとこで遊んでたお前らが悪いんだよ!!」
「なんらと〜!!」
・・・・また白熱しだしたバトルに、どうしたもんかと考えていたら、
「いい加減どっかいけこのクソガキ!!」
どん!!
!!
頭に血が上ったであろう一人の男がその女の子を突き飛ばした。
「いたい!!」
「ピノコちゃん!!」
突き飛ばされた女の子はこけて足を擦ったみたいで赤くなって、血が出てきた。
「ふん!!」
そういい捨ててどっかに行こうとした男子達。
おい、
おめぇらさすがにそれはないだろう。
「おい」
いきなり第三者のはずのあたしが口をだしたもんだから男子達はえ?っとなって振り向いた。
その肩を引っつかんで一言。
「さすがにそれはひどいだろう。謝れよ」