メイン♪(長編)【その包帯を風に乗せ】
□お泊りA
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(結局、あの気持ちはなんだったんだ・・・?)
窓から、空に浮かぶ満月を見あげる
そろそろ寝るか、と考えていると・・・
「・・・・ん?、あれは・・・」
・・・・外に亜里沙がいた
こんな夜中に何やってるんだ?
そう思い静かに私も外にでる
後ろ姿しか見えないから、表情はわからないがどうやら亜里沙は
空を見ている
「・・・・・亜里沙」
「あ、・・・先生」
月がでていて明るいから振り向いた亜里沙が
優しく笑っていることに気がついた
「何をしていたんだ?こんな夜中に。寒くないのか?」
「寒くはないよ。なんかさ、寝れなくって」
そう言ってまた空をみる亜里沙
私も隣に立って同じように空を見上げる
「先生・・・星、たくさんだな」
口元に笑みを浮かべたまま呟いた彼女は
綺麗だった
「あぁ、」
小さく答える
すると、いきなり彼女はニヤッと笑って私に言った
「がんばれば届くかも」
「?」
私が驚いていると、彼女は
驚くべき速さで走り、ジャンプし
そして・・・・家の屋根の上に乗った