メイン♪(長編)【その包帯を風に乗せ】

□どこにいったって
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あいつが今日からうちの新しい家族か、

なんというか・・・
心のどかで楽しいと感じている自分がいる



そんなことを考えていると



「しかし、なんでまたお前があいつを預かるなんていいだしたんだ?」



キリコがわからないといったような顔で言ってきた


「・・・・さぁな。しかし、

前から思ってたんだが・・・私とお前さんはどこか似ている。そう思わないか?」



私のいきなりの質問には?というような顔で

「・・・・まぁそう感じたことはあるが・・・

それとこれとなんの関係が?」


と聞いてきた







なんて説明すればいいんだろうな、実を言うと俺もよくわからんよ

だが、


「その俺たちの似ている部分、重なっている部分が・・・

きっと彼女を思う気持ちを引き出すんじゃないか?」



つまり、お前さんが彼女を想う気持ちと

私が彼女を想う気持ちは同じなんじゃないのか?



そういいキリコを見ると

なるほど・・・、と言い
納得しているようなしていないような顔をしていた




そういうもんなんだろうな、分かりそうでわからない



悲しそうな妹さんをいつもの笑顔で励ましている彼女を見ながらそう思った



すると、


「ちぇんちぇ〜、亜里沙のにもちゅ持ってきてよ〜!」



と家の中からピノコに呼ばれた



「あぁ、今行く!」


そう答え


キリコに


亜里沙のところに行ってろ、と言い家に入った

 

 
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