鴻門之会

□鴻門之会
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陣の中に入った項壮は范増に言われた通り、健康を祝福するために項王の前まで進み跪いた

荘「項王様。」

王「あれ?項荘どーしたの?」

外で待っているはずの項荘が入ってきた事に項王は疑問を問いかけるが、あれ?どうでもいいけど今何時?と言ったという軽い口調だ

壮「項王様、本日もお元気そうで何よりです。

項王様は沛公様とお酒をお飲みになっています。          
しかし、せっかくの宴でも軍中では音楽も楽しむことが出来ません。どうか俺っ…私に剣舞をさせてください。」

何時ものクセか自分のことを俺といいそうになるも、場面を考えて私に改めてから項荘は剣舞を申し出た

項荘からの申し出に項王は少し間を開けてから剣舞の許可を出した

王「…うん、いいよ〜。」

荘「ありがとうございます。」

項王から許可を得た項荘は立ちあがり剣を抜くと剣舞を始めた

荘《…沛公さん
悪いがあなたには此処で……》

項荘は沛公に狙いを定めて、

荘《死んでもらう!!》

沛「っ!!」

張「沛公様!!」

王「………!」

剣を突き出した

しかし、次の瞬間聞こえた音は
カキーン!!
という甲高い音

壮「なっ!?」

項荘の剣は

伯「…危ないですよ。」

沛公の前に飛び出した項伯の剣によって止められたのだ

荘「《項伯さん?!》すいません。滑っちゃいました。」

内心驚きながらも、苦笑いで項荘は謝る

張「………《これは、まずいですね》」

そんな状況に張良はどうするか…と考えていると

伯「項王様」

王「ん?」

伯「私も剣舞をしてよろしいですか?」

項伯が剣舞をしたいと言い出した

王「…うん!面白そうだし、いいよ〜。」

伯「ありがとうございます。」

項王の許可を得ると項伯は剣を抜き沛公を守るように剣舞を始める

荘「…っ《これじゃあ撃つ隙がない!》」

項荘も剣舞を始めるが項伯が沛公を常に守るため項荘の焦りは徐々に増していった

張「……」

そのすきに張良は陣を出て行き陣営の門まで歩いて行いった
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