鴻門之会

□魔物退治編
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街外れ
とある一軒家

”コンコン



王「こ〜う〜は〜く〜。」


項王はノックをしながら名前を呼ぶ
すると、

”ガチャ”

家の扉が開き、中から出てきたのはこの家の主である項伯だ


伯「項王様、皆様もお揃いで。
何かご用意ですか?」

王「これから出掛けるんだ。項伯も行こうよ。」

伯「私も…ですか?」

王「もちろん、行くよね。」


”行くよね?”ではなく”行くよね”
もはや疑問系ではない、命令口調だ


伯「…わかりました。少し待っていて下さい。」

王「うん。」


そう言うと、項伯は家の中に戻っていった


范「項王様、何故項伯……さんもお誘いに?
うやむやになっていますが、奴は「たまには皆で出掛けるのもいいでしょ?(王」

范「まぁ、そうですが……。」


納得いかない顔をする范増


”ガチャ” 

と、もう一度現れた項伯は、見たところ先ほどと変わりはない


伯「お待たせしました。」

王「じゃあ行こうか。」

范「はい。」

荘「はい!」


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の中 沛公一行

沛「マジカルバナナ♪
バナナといったらスベる♪」

張「スベるといったらバカ」

樊「バカといったらどこぞの天パ」

沛「どこぞの天パといったら…………ってもしかして俺の事!?
てか、リズム乗れよ!!」


何故かマジカルバナナをやりながら進む沛公達
そんな時ガサッと前方の草が揺れる音がした


張「……。」

樊「……。」

沛「…きた。(ニッ」


普通の森の動物にはない魔力を微かに感じる

すると、


「ウガーーー!!」


3人に向かって魔物が襲ってきた


沛「ここは俺が!」


沛公が剣を抜こうとすると張良が一歩出て、


張「[鎌鼬]」


剣を抜き横に振る
すると無数の風が刃のごとく魔物に襲いかかり、斬りつけ魔物は倒れた


沛「………………。」

「ウガーーー!!」

沛「きた!!」


次こそは!と思った沛公はまた剣に手をかけ構える

しかし、それより早く横で樊カイが剣を地面に向け、砂や石を舞い上がらせた


樊「[石礫]」


樊カイが舞い上げた砂や石が矢の形になり、魔物に突き刺さった

そんな光景を見ていた沛公は


沛「……………ちょっと待てぇぇえ!!」


吠えた


張「どうかしましたか?沛公様。」

沛「何で2人が倒しちゃうの!?」

樊「魔物退治に来たのに倒さなくてどうするんです。」

沛「いや、そーだけど!
あきらか俺が倒そうとしてたじゃん!
もう、顔まで作っちゃってじゃん!
俺すっげえ恥ずかしいじゃん!」

樊「じゃんじゃん五月蝿いです、じゃん公さん。」

沛「じゃん公って誰だよ!!」

張「まぁまぁ落ち着いて下さい、じゃん公さん。」

沛「は・い・こ・う!!」

張「しかし、本当に出ましたね。」

沛「スルー?!」

樊「あぁ。どーします?」

沛「はぁ……とりあえずまだ魔物がいるか見に行ってみるか。調査もかねて。」

張「そうですね。」


そうして3人は何だかんだ、さらに森の奥へと進んで行った




?「…………(ニヤ」


その姿を、遠くから見ている者に気づかずに………
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