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□知らない間に世界は変わる
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最近、新しく友達ができた
俺と同じようにスポーツが大好きで
俺と一緒になって熱くなってくれるそんな女の子
クラスの救世主として現れた彼女は同時に俺の世界を広げてくれた恩人だ
「最近鈴風と一緒にいるな」
「ああ、すっごく楽しいんだ!」
エロエースもリレーするか?と聞くとブルンブルンと音がするくらい首を横に振られた
鈴風さんが転校してくるまではいつもこうだった
誰かと一緒にスポーツがしたくても誰も俺とスポーツをしたがらない
何だかんだエロエースや大谷は時たま相手になってくれてたけど他のヤツらは全くだった
俺は一人ぼっちだからって走るのをやめたりはしないけど
一人が心細くないといえば嘘になる
だから、鈴風さんは俺の恩人だ
「鈴風さんってホントいい人だなぁ」
「あらゆる意味で日向についていけるんだからスゴいとは思うけど」
「だよなぁ!」
友達が褒められているのは素直に嬉しい
みんなに鈴風さんのいいところがもっと伝わればいいんだ
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