short3
□全ては君次第
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「俺さぁ黒鳥のためなら何でも出来る気がするんだよねー」
珍しく黒鳥と二人きりの帰り道
俺が今まで話していた(というか一方的に話しかけていた)内容とは
大きく異なる俺の言葉に驚いたように目を見開く黒鳥
その顔も可愛いなと思っているとだんだん黒鳥の視線が冷たいものになっていく
なんでだろ
俺そんな引かれるようなこと言ったかな?
「東海寺くん絶対ヘンなこと考えてるでしょ」
「何でそうなるの?
俺は黒鳥は可愛いなって思ってたのに」
「十分ヘンなことですよ
顔がニヤケてます」
黒鳥に指摘されて初めて自分の頬が緩んでいるのに気づく
いけないいけない
最近黒鳥のこと考えるとすぐこれだ
そろそろなんとかしないと周りから白い目で見られる
俺自体は別にそんなことは気にしないけどね
俺は黒鳥への愛があれば生きていけるから
でも黒鳥が気にするなら何とかしようと思えるから
恋って偉大だと思う
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