short3

□全ては君次第
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「………何でもってホントに何でも?」



「うーん、百万円欲しいとかはちょっと厳しいかも」



そうおちゃらけて見ると思いの外彼女には高評価だったらしく
俺の前ではめったに見せることのない満面の笑み
もしかしたら今日の俺はついてるのかもしれない



「例えばさ今目の前に怪人が現れたとするよ」



「……なんでいきなり怪人なんですか」



「でさ黒鳥をしつこく狙ってるわけ」



「……じゃあ東海寺くんはその怪人と気が合いますね」



「多分無理かなってそうじゃなくて」



ふざけないでって言うとふざけてるのは東海寺くんでしょと返された
ごもっともすぎるので敢えて話をそらすことにする



「多分俺その怪人から黒鳥を守るためなら何だってできるよ」



「戦ってくれるんだ?」



「まあ必要に応じてはね
でも戦うだけが全てじゃないから」



それが黒鳥のためになるなら
俺はきっと命をなげうつことだってできるよ



好きな子の盾になって死ぬなんて
男にとっては最高の最期じゃないかな?



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