short
□出雲響也の学級日誌
2ページ/6ページ
このクラスの学級日誌は普通の物と異なり
各授業ごとに担当者の感想なるものを書かなければならない
だから担当者はその日の授業を誰よりも真面目に受けなければならないのだ
――昼休み――
さて、学級日誌を書かなくっちゃな
そう思い響也は机の中から黒い表紙のノートを取り出した
『月×日
一時間目 算数』
そこまで書いたはいいが
その後が続かない
何故ならば
最早毎日の恒例行事である
東海寺VS麻倉 の大喧嘩が始まり
授業どころでは無かったからだ
ちなみに今回の原因は
どちらが黒鳥さんにノートを見せてやるかについてだった
一路さんの命令だしな
何とか書かないと……
仕方ないので響也は
『麻倉が算数得意なら麻倉が見せればいいと思う』
と書くことにした
.