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□始まる恋
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松岡先生が算数の授業をしている
いつも賑やかで楽しい一組だけど給食のあとだからかな？
とっても静かな時間が流れてる
ちらりと教室を見てみると
――あぁやっぱり
ちらほらと夢の世界へ旅立ってるクラスメイトが見える
かくいうわたしも少し眠たい
やっぱり給食の後は眠たくなるよね
わたしも雄一たちみたいにお昼寝したいな………
「宮瀬さん」
小声で名前を呼ばれて
お隣の席の獅子村くんの方に顔を向ける
「どうしたの？」
真面目な獅子村くんが授業中話しかけてくるなんて珍しいね
「窓、開けてくれない？」
何だか眠たくなってきちゃったから
と獅子村くんは続けた
「わかった今開けるね」
わたしは授業の邪魔にならないようにできるだけ静かに窓を開けた
新鮮な空気の流れが顔を撫でて
何だか少し目が覚めた気がした
「ありがとう」
にっこり笑った獅子村くんを見るとわたしも何だか幸せな気分になってきた
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