short

□優しい光
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昨日の帰り道ボソッと呟かれた言葉




「明日晩2人で花火しよう」



彼の言葉と彼がアニメ声で無かったことに驚いて彼の方を見ると



「明日、7時に僕の家の前で待っているねぇ」




何事も無かったように続けるものだから
あたしは何だか拍子抜け




「桃花ちゃんは?
いいの誘わなくて」




「一応聞いてみるけど多分来ないと思うねぇ」

「桃は空気を読める子だからねぇ」



「どういう意味ですか?」



あたしがそう聞くと大形くんはふんわり微笑んで教えてくれたのだけど





“――僕は黒鳥さんと2人で花火がしたいんだねぇ”




それを聞いた瞬間
あたしの顔が一瞬で真っ赤になったのは言うまでもない



ていうかなんでそういう事サラッと言えちゃうんでしょうか
あたしでさえ何かこう、ついドキッとしちゃうんだから
きっと将来大形くんはすごい大物になりそうです





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