連作

□何ででしょうか?
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中学生位



「黒鳥っー!!」



ああ、今日もきました
東海寺阿修羅


――あたしは今この人に随分困らされています




「ねぇ黒鳥!
今日の放課後ヒマ?」



「いきなりなに?東海寺くん
挨拶が先だと思いますよ
ていうか今学校に来たばっかりなのにもう放課後の話ですか?」



「ごめん黒鳥、おはよう
でさ今日の放課後………」



「今日委員会なんです」



だから無理です
そう言うと目に見えてしょんぼりした東海寺くんに少し罪悪感を感じる



「そっかぁ……じゃあ仕方ないな」



そう言った東海寺くんが自分の教室へと帰って行くのを
あたしがぼんやりと眺めていると一連の流れをみていたメグが小声で囁いた





「何でそこでそーゆーこと言っちゃうわけぇ?
自分も一緒にいたいくせにぃ」



「……委員会があるのはホントですから」



「10分もかからないような仕事なのにぃ?
待っててもらえばいいじゃん
むしろアイツは喜んで待つって〜」



――確かにそうなんですけど……





「あたしもあそこで引き下がられるなんて思ってなかったんです」



そう言ってため息をつくと、メグに睨まれた


えっ?あたしメグに睨まれるような事しましたか?





「チョコ、」



メグはお洋服のお話をするときみたいな真剣なお顔であたしに迫る




「好きなんなら素直になんなきゃ伝わらないよ」







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