連作
□何ででしょうか？
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東海寺が好きなんでしょ？と真剣に尋ねられたから
「………好き、ですけど」
きっとあたしの顔は真っ赤
だけど彼への思いを口に出すのは何だかやっぱり恥ずかしい
「で、麻倉にはちゃんと断り入れたんでしょ？」
その言葉にもあたしは頷く
あたしが東海寺くんが好きだと気付いた翌日
麻倉くんに告白の断りと東海寺くんを好きになったことを伝えた
だから以前のように麻倉くんがあたしに話しかけてくることも少なくなった
―――そのことで東海寺くんが気付いてくれないかなという、淡い期待も勿論ある
「今この状態分かってんのぉ？
チョコが素直になりさえすれば全部上手くいくんだよ」
それは、分かってる
あたしが素直に好きと伝えたらめでたくあたしたちは両思い
今更そこは疑わないしあたしはそこまで鈍くない
「…でも、今更いきなり素直になんて」
「でもじゃないっ!!
さっさと素直にならないとあの子に取られちゃうんだからねっ!!」
うわ、それすごい痛いところなんですけど
――でも確かに、東海寺くんを美珠亜ちゃんに取られるのは
「……あたし東海寺くんのところ行ってくる」
「はーい行ってらっしゃーい♪」
あたしは席を立って
東海寺くんのクラスへと向かった
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