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□大人になれない僕ら
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「何やってんだ」
地を這うような低い声がした
この声の持ち主もあたしはよく知っている
「珍しいなこんな時間に教室に来るなんて」
「テメーには関係ないだろ」
そう言って東海寺くんを睨みつける麻倉くん
麻倉くんは身長が高いから自然と東海寺くんを見下す形になっている
普通なら怖じ気づきそうなものだけど東海寺くんは負けじと言い返す
「関係あるよ
俺と黒鳥が話しているのを邪魔されたくないし」
いやいや
あたしと東海寺くんの会話成り立ってないじゃないですか
「むしろそれが狙いなんだけど?」
麻倉くんも何言ってるの!?
そんな事言ったら東海寺くんを煽るだけだといい加減学んでほしいよ
そんな空気の中
「黒鳥さん」
さらに問題をややこしくする男が入ってきた
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