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□お勉強しましょう!!
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休み時間になった
といってもあたしにとってこれはホントの意味で休める時間ではない



「黒鳥っ!」


休み時間になると必ずあたしの元に東海寺くんがやってくる


――東海寺くんはスラスラ解けるんだろうな


奨学生としてこの高校に通っている彼は当然のように成績はトップクラスだ
つい恨みを込めた視線を送っていたのがばれたのかそうでないのか





「俺と一緒に勉強会しよう!」


と晴れやかな顔で言われた



「なんでですか?」



「だって黒鳥さっき全然問題解いてなかっただろ?
俺が教えてあげるよ」



バレてる
全然分かんなかったことがバレてる



「授業中はちゃんと勉強しててください」



「俺もう三回通り解いちゃったし」



だからさと彼は続けた




「俺と勉強しよう?」







この誘いを断るのは簡単だ
だけどあたしには大きな問題がある



東海寺くん以外にあたしに勉強を教えてくれそうな人はいないのだ





こんなときに友達付き合いしないツケがまわってくるんだな
と感じながらあたしは




「分かりました」




東海寺くんの誘いを受けることにした




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