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□あくまでも疑惑です
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「なあ、俺前から思ってたんだけど」


今日は珍しく速水が教室にいて
しかも珍しく人に自分から話しかけていて
その上相手が俺だなんてどういう風の吹き回しだろう


非科学的な言い回しだからあまり好き好んでは使わないのだが
本当に明日には雪が降るかもしれない



「なんだ」



「与那国、お前って………」



真剣な面持ちでこちらを見やる速水
小学校の頃から今まで速水ともまあ長い付き合いだがこんな真剣な速水を見たことがない







「ロリコンなのか?」






「……はあ?」



いきなり何を言い出すんだコイツは
インチキくさいオカルト本の読みすぎで頭がとうとういかれたのか
天才だともてはやされた速水ももうおしまいかと憐れみの目で速水を見る



「俺、パソオタでロリコンはホントにやばいと思うぞ
流石に俺でも同級生が犯罪者になるのを放置出来ない」



「安心しろ速水
少なくとも俺は犯罪者になる気はない」



「いや、個人の性癖なんて俺だって口出ししたくないさ」



「だからお前に口出しされて困るようなものなどない」



「与那国、お前人気あるんだから同年代の女にしとけせめて」




全く話が噛み合わない
速水ってこんな思い込み激しい奴だったか?




「俺は断じてロリコンではない!」




だからそんな疑いのこもった眼差しで俺をみるな!!
さっきから周りの視線が痛いんだよ
あいつ、そうだったのかとか言う類の冷たい視線が突き刺さるんだよ




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