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□空からの贈り物
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今日は朝から一段と冷え込んで、第一小にもとうとう初めて雪が降りました

当然上がるクラスのテンション
あたしたち生徒よりも松岡先生のほうが雪に目を輝かせてるんだからどうしようもないよね


「よぉし!今から校庭で雪遊びだ!」


なんて今にも飛び出して行きそうだったのを舞ちゃん(に頼まれた響也くん)に捕まってクドクドお説教されてたのを見ると呆れるしかない
だけどそんな事で懲りる松岡先生じゃなかった




「今日の体育は“自然と触れ合う”がテーマだ
諸君思う存分遊んで………いや、自然と触れ合ってくれたまえ」



松岡先生なんかいろいろおかしくなってますよー
すごく本音がだだ漏れですから



とかなんとか言いつつあたしも何だかんだで雪には興奮しているわけで



「チョコちゃん!
こっちでいっしょに雪だるまさん作らない?」



灯子ちゃんに呼ばれてそちらに向かうと
そこには結実ちゃん杏ちゃんこころちゃんというなんとも穏やかなメンバーが



「みんなで雪合戦もいいけど雪だるまさん作るのも楽しいわよ」



「あんまりあたしああいうの得意じゃないし」



「……チョコちゃんも一緒に、ね?」



運動音痴なあたしとしては雪だるまづくりの方がありがたいし
なによりこのメンバーならまったり雪を楽しめそうです
雪だるまに“さん”付けをする感覚はあんまり分からないんですけどね



「出来れば小夜子や雄一と作りたかったなぁ」



灯子ちゃん優しいね
いつもお母さん代わりしているだけあってちゃんとみんなのこと考えてるんだ……
凄いを通り越して最早尊敬します



「後で愛花さんに写真とってもらおうよ
きっと雄一くんたちも喜ぶよ」



結実ちゃんがそういうと灯子ちゃんは満面の笑みになった
灯子ちゃんが嬉しそうで何よりです




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