木初高校男子バレー部!

□マコト
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俺がよく言われること。


@顔が怖い


A言葉遣いが悪い


Bうるさい


そして……



「本当にさ、信って名前似合ってないよね(笑)」


「ほんとほんと!笑えるよなぁ(笑)」


『あ゛ぁ?!』



C名前が異常なまでに似合ってない



信じるの"信"と書いてマコトと読む。


確かに、俺には綺麗すぎる名前のようにも思える。が、



『てめぇらにそんなこと言われる筋合いねぇんだよ!!!』


「Σビクゥッ」


「こ、こら!砂川くん!」



たくさんの人に言われてきた。


でも、どーしよーもねぇじゃん。


名前に合わせて自分を作るなんてバカげてるしよ。


こんな名前、こんな名前……


俺は教室から飛び出した。


もう何回も言われてることだったが、その度辛かった。


でも、誰も気付かない。それが当たり前だった。


「……待って!信くん!」


『Σ?!』



唐突に聞こえた声に、足を止めて振り返る。


そこにいたのは、クラスで一番背の低いやつ。確か名前は……



『……田中?』


「うわあ?!僕、名前覚えられてなかった?!鈴木だよ!」


『わ、わりぃ……そうだ、鈴木だ鈴木!』



俺は鈴木と全然話したことなかったし、タイプも真逆。


正直ここでなんでこいつが追いかけてくるのか意味がわからない。



『おい……俺になんか用「あのね!!」Σうお?!』



なんだこいつ……



「僕ね、マコトって名前、信くんに似合ってると思う!」


『!』



本当に……



『ば……バカにしてんのか?!』


「Σち、違うよ!本心!」



なんなんだよ……




『じゃあどこが似合ってんのか言ってみろよ!!』


「ニコッ 強いところ、仲間は絶対に見捨てないところ、ダメなことはちゃんとダメって言えるところ……それから……優しいところ」




俺は初めて言われた言葉に戸惑った。けど、悪い気はしなかった。




『っ……んなこと、親にも言われたことねーよっ』


「え、そーなの?」


『おう!もっと名前の通りに生きてくれたらなってしょっちゅう言われてる』


「へー……あ、でも僕もそうかも。勇人は全然"ハヤト"らしくないよね、とか」


『ぷっ(笑)確かに(笑)』


「Σえぇ?!酷くない?!」



俺と鈴木の意外な共通点



『……Σあっ!もう授業始まるじゃねーか!』


「ぷっ(笑)サボりそうな顔してちゃんと授業受けるところも信っぽい(笑)」


『うっせ!!ほら、ささっと行くぞ!!……勇人!!』



見た目と名前のギャップ



「!……うんっ!信!」



そのことで、俺達はかなり仲良くなった。


成長して中学も高校も違うとこに行ったが、休みが合えばよく遊んだりバレーしたりした。


たぶん、これからも俺達は……し、親友、なんだと思う。






マコト





(ー!ごめん!遅くなっちゃった!)
(おっせーよ勇人!おら、さっさと行くぞ!)
(うん!今日は……)
((バレー!!))
(だよな!)(だよね!)



仲良しこよし♪
途中から話がシフトチェンジしたけど知らなーい(笑)

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