木初高校男子バレー部!
□曇りのち晴れ
1ページ/1ページ
小学生の頃から、私はよく家出(ごっこ)をしていた。
親や弟のことで少しでも嫌なことがあると、その度に家を飛び出した。
「……おい」
『ん、何?』
「何じゃなくて……家出する度に俺ん家に来るのヤメロ」
そして織田くんの家にお邪魔する。
織田くんはクラスメートの男の子。
なにかと頼りになる人で、無愛想だが人望は厚い。でも
『別にいいじゃん!』
「よくない。もう幼い子どもじゃないんだからちゃんと考えろ」
『!……』
中学に上がってから、前よりも冷たくなったような……
「わかったら帰「ガチャッ 琴葉ちゃーん!今日も泊まってくわよねー?」れ……」
『はい!泊まっていきます!』
「!おい、ふざけ「わかったわ♪ それじゃ、夕飯の買い物行ってくるからノブとお留守番よろしくね〜 バタンッ」……」
『ふふ♪ 織田くんのお母さんやっさしー!』
「はあ……」
あ、織田くん今すっごく不機嫌な顔してる。
怒っちゃったかな?
『あ、あの……』
「……なんだよ」
『グッ 夜はトランプしよーね!』
「……」
でも、一緒にいたいんだもん。
私はジッと織田くんの顔を見つめる。
織田くんも、視線をそらすことなく見てくれた。
『ふふっ負けたら罰ゲーム!』
「俺はやら『やろーよ!ね!ね!!』……はあ」
わかってるよ。
織田くんは最終的には付き合ってくれるんだよね?
曇りのち晴れ
(って感じだよね織田くんって!)
(は?何言ってるんだ?)
(トランプするでしょ?ってこと!)
(……仕方ないな)
中学時代です!
イメージ違ったらスマン(笑)