Magical World is……
□幸せへの帰り道
1ページ/1ページ
ああ、私はなんて幸せ者なのだろう。
少し厳しいし笑うことは苦手だけども優しい母。
私を匿ってくれた母の優しい友人。
とっても可愛い妹。
そして……
「あ?何見てんでぃ」
『んー?別にぃ?(笑)』
私の大好きな人。
温かい人達のおかげで、私は毎日幸せです。
こんな日々が、ずっとずっとずぅっと続いてくれたらいいな。
『ジャストー』
「……何」
『ジャストは毎日来てくれるね。暇なの?(笑)』
「……暇。超暇」
嘘つき。
私知ってるもん。
×××さん困ってるんだよ?
ジャストが反応してくれないって。
『そっかぁ』
でも、言わないであげる。
「……なあ、ヒカリ」
『ん、なぁに?』
「たまには前じゃなくて、隣に座れよ」
『ふふっ(笑)やぁよ、×××さんからジャストは手が早いからって言われてるもの』
「……その癖部屋には入れんのな」
だってあなたとたくさんいられるのよ?
好きで好きでたまらないあなたを独り占め出来るのよ?
……これも、言ってあげないけど。
『ジャストこそ、もっと強引でもいいのよ?(笑)』
「嫌だね。嫌われたくねぇし、後で怒られんのも御免だぜ」
『……ビビり(笑)』
「どっちが(笑)」
きっと、お互い様だわ。
私達は今で充分に幸せだから、これ以上幸せになるのが怖いの。
『ジャスト』
「何でぃ」
『私はとっても幸せよ。あなたは?』
「……どう見える?」
『ニコッ』
だから、あと少しだけ、このままで。
あと少しだけ勇気が出れば、きっともっとあなたに手を伸ばすから。
あなたはきっとどんな私でも受け入れてくれるから。
その時が来るまで、もう少しだけ待ってて。
「じゃ、そろそろ帰る」
『また明日ね!』
「……へーへー、また明日」
『ふふっ(笑)』
ジャストが帰った後、1人、想像する。
あなたと2人で並んで歩く
幸せへの帰り道
きっとその時は、手を繋いでくれますか?