アシタのセカイ
□サイノウのツボミ
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中島コーク・11歳
父親が日本人、母親がアメリカ人のハーフ。
大手芸能事務所“Center island”の社長の子息として育ったボクは早々に自分に才能がない事を自覚した。
だから、憧れることすらしなかった。
その代わり、なのか
別の才能がひとつ。
「なあ、コーク!この新人は売れそうか?!」
『!そうですね……売れてもトップには立てないでしょう』
「!マジかよー!金の卵だと思ったのにー!ι 」
『あれくらいのオーラ、いくらでもいますよ』
誰が売れるかとか、どうすれば売れるかとかがわかる。
それは父親や事務所のマネージャーが一目置くほど。
「そっかぁ……でも頑張れば売れるってことだよな!」
『そこそこ、ですが』
今はまだマネージャーの相談にのったりしかできないけど、いつかは……
立派なマネージャーになりたいな。
サイノウのツボミ
誰もが持っているもの。
ボクはそれを活かせる職に就きたい。
(コーク、相談に乗ってくれ!)
(ごめんなさい、宿題がι )
(Σ宿題?!ι)
はい、桜庭くんと会う前のコークくん。
大人から頼られる小学生(笑)