木初高校男子バレー部!5

□ムキになるなよ
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「余先輩!もう1回!」


『はぁ?いや、さっきも"もう1回"だったじゃん?』


「うっ……で、でも、もう1回!!」


『はぁ……』




最近やたらと絡んでくる後輩、市塚栄太。


ま、理由はこの前のレギュラー争いで俺が栄太を文句なしに下したからかな。


1年も差があるし、身長もバレー経験も俺の方が上。


当然っちゃあ当然の結果で。


本人もそれは納得してる……ハズ。


なのに顔を合わす度




「余先輩!勝負しましょ!」




だもんね。


全く、対した奴だよ本当に。


そこは認める。


でも




『変わらないと思うよ?(笑)』


「Σなっ!俺は眼中にないと?!」


『そうじゃなくてさぁ』




若いからかなぁ?


自分を見つめ直す時間がかなり短い。


一生懸命練習してるのは見てるし、自主練してるのも知ってる。


でも、それは他の奴だって俺だって一緒なんだよ?


今までと同じやり方じゃあダメだよね(笑)


それを気付くためにもさぁ






ムキになるなよ




周りが見えなくなるよ?


昔の俺みたいにね。




(言いたいけど、こればっかりは自分で気付かないとなぁ)
(?余先輩っそれより勝負っ)
(そればっかりだよね栄太。青鳥にいるんだからもっと頭良くないと!(笑))
(Σぐっ)




青鳥での日常……みたいな?(笑)
余くんはきっと1番先輩らしい先輩じゃないかなぁと


思うよ

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