本棚2

□佰物語 壱
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*注意 ホラー風味 苦手な方はお気をつけ下さい


「お母さんなんて知らないっ!」
「待ちなさいっ!!×××っ!!」


あーあ、いつも忙しいお母さんとの久し振りなお買い物だったのに。喧嘩しちゃったのです。勢いで走って来ちゃったけど、ここどこだろう?いつもお買い物にくるデパートなのに、見たことのない場所に来てしまったのです。
ここはオモチャ売り場みたいなのです。綺麗なオモチャがいっぱいなのに、人が居なくてこわいなぁ、なんて。
お気に入りのコートの裾を握りしめて歩いていると、わたしと同い年くらいの女の子を見つけたのです。わたしと同じ迷子でしょうか?
白いワンピースを着た女の子は、わたしに気が付くと、嬉しそうに声をかけて来ました。
「一緒ニ遊ボ?」
わたしは快くうなずいて一緒に遊びました。かくれんぼ、神経衰弱。それに、鬼ごっこ。


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