リボーン
□挨拶
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『よろしくお願いしますね』
キレイにお辞儀をし、近くに来たなと思えば軽々しく頬に手をあて自分の方に引き寄せた。一瞬だけ頬に柔らかい感触。
今、キスされたし。
ポカーンとしながら奴の後を目で追っていけばフランにもしていた。
「わー、ミー挨拶でキスされたの初めてですー」
あー、挨拶ね。
スクアーロや他のメンバーにも頬にキスをする。ルッスーリアに至っては、こちらこそよろしくね♪とキスをお返し。
するとボスにも近づいていく。アイツボスにもやるつもりかよ!?
あたふたするヒマもなく、ボスの前に立つと片膝を床に着き、肘掛けにある手をソッと両手にとり忠誠を誓うかのように甲にキスをした。
その行動にボスはジッと見ていたが、フッと笑みを漏らした。
そしてボスもイスに座ったままアイツの手をとりキスを落とした。
「先に休んでいいぞ」
『お言葉に甘えて、おやすみなさい』
「…あぁ」
オレ等にも挨拶をして、この部屋を出て行った。
「やっべ、オレ気に入った」
「げっ…同じこと思ってるんですけどー」
「良い子じゃな〜い♪」
「ふつーだろがぁ」
「美しい」
「……フッ」
さてさて、
彼女が恋に落ちるのは
だーれ?
end