リボーン
□髪型
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「う゛お゛ぉい!!」
キ─────ン
『ちょっ、バカ、耳痛いっ』
「テメーがオレの髪いじってるからだろぉ!?」
バカデカい声のスクアーロの髪を三つ編みにしたり編み込みにしたり、ポニーテールやツインテールとアレンジしているのがどうも気にくわないらしい。
一旦、髪ゴムを解き、サラサラーと掬っては落とすのを繰り返す。
「いつまで遊んでんだぁ」
『いつまでも』
舌打ちをするだけでその場を離れたり、私の手を払ったりはしない。そんなとこがスクアーロの優しさ。
『ほら、見て見て』と軽く三つ編みをしたスクアーロの後ろ髪を前に持って行く。そして、サラサラと解く。
「それがどうしたぁ?」
『サラサラ過ぎんだよー。コノヤロー』
あぁ、そういうことか。と納得するスクアーロはグリグリと頭を背中に押し付けるその行動に可愛く思い、手を後ろに伸ばし彼女の髪に触れる。
すると、頭を押し付けるのを止め目を見開く。
『わっ、スクアーロが髪さわってくれるなんて』
「あ?わりーかぁ?」
『ううん……気持ちいい』
「ふっ、そうかよ」
毛先をクルクルと指に巻きつけたり、手櫛で解いてみたりと触っていると背中に寄りかかる重みがさらに重くなった。寝息も聞こえてくる。
「ったくよぉ……」
髪に触れる手を止め、彼女の頭を膝に乗せた。
頬を撫で、また微笑むのだった。
end