リボーン
□酔い覚めに
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自室のソファーに体を沈めて、愛しの彼女の帰りを、眠ってしまいたい気持ちを抑えて待つ。
何でも今日は女子会ついでの飲み会らしく、ボンゴレファミリー関係者の京子やハル、クローム、ビアンキ、ラルミルチといった成人している者が集まるとか。
クローゼットから、この前ベルが買ってあげたワンピースを取り出した。丈は短く、肩は露出し体のラインを強調させた形。
自分好みのワンピースにベルは今度デートするときに着てもらうはずだったが、嬉しそうな顔で準備するため文句は言えずじまい。
風邪引くだろ、と嘘をつき本当は他の男に見せたくないという理由で上着を羽織らせて見送った。
酒にめっぽう強い彼女だが、万が一ってものを考えて深夜まで起きている。
帰りはヴァリアー隊員の女が数人で迎えに出向いた。強いといっても酒が入ってるといつもより戦闘能力が落ちる。
「…にしても遅くね?つか、ねみぃ…し……」
ベルの独り言は虚しく響くだけ。
まばたきのつもりで閉じた瞼だったが、睡魔に勝てずそのまま眠りに落ちてしまった。