うたプリ
□キミ限定。
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藍.ver
ふにっ、
「……ちょっと、いきなりなに?」
『へ?』
「だから、この手。耳たぶをフニフニ触るのやめてくれない?」
そう。私は藍の柔らかな耳たぶを親指と人差し指で摘まみその感触を楽しんでいた。
「それが思ったより気持ちよくて、手が離れない。私耳たぶフェチだからさ」
ニヤニヤして反省する気はないようで、耳たぶに延びている手を掴みそれを阻止する。
『やーん、藍のイケず』
相変わらず、耳たぶを触っているかのように手を動かす。気持ち悪い。
「この手、変態みたいだよ」
『藍限定でね♪』
変態って認めてるし…。
「まぁ、いいよ。そんなことは」
そんなことは、というボクの言葉で何を言うかっ!!と言って耳たぶについて生々しい力説をしてくる。耳たぶはね!?柔らかいだけじゃダメなんだよっ!!!!!!とか。
いつまで経っても動く口を口で塞ぐ。
『んっ!?…ちょっ、んん』
「うるさい。黙って」
さらに深く口づけるとボクの肩を弱々しく押すがそれが逆効果って知らないの?
理性が利かなくなり、ソファーに押し倒す。
いい加減苦しくなったのか、今度は肩を叩かれ一旦離してやる。名の残り惜しく唇を放し、真っ赤な顔で胸に手を当てて息を整えている。
落ち着いた頃に問いかける。
「ねぇ、ボクが何フェチか知ってる?」
『藍にもあ、あったの!?』
「当たり前でしょ」
『それでっ!?どこなの!?』
キラキラした目でボクを見上げてくるもんだから、顔を吐息がかかるくらい近づけ
「…唇」
ペロッとキミの唇を舐める。
『…唇って、っこの変態!!浮気者!!』
顔を真っ赤にしたまま、ボクに罵声を浴びせるが全く効かないよ。
ていうか、何か勘違いしてるみたいだけど
「唇は、キミ限定だから」
『サラッと言うなあああああ//////』
end