片想い。
□1
1ページ/1ページ
私には好きな方がいる。
それはけして許されない
恋だから…
私が起きて一番最初にすることは
その恋焦がれている皇子様を
起こすこと、
『――様!白龍様!!
起きてくださいませ』
「ん…」
私は白龍様の布団を奪い取った
『さぁ、朝ごはんの時間です!!
起きないと朝ごはん抜きですよ?』
「…わぁ!!名無しさん殿…」
いつもと同じ起こし方をしているのに
いつものリアクションが来る。
『おはようございます白龍様』
そう言って私は軽く微笑む。
これが、私の一度も変わったことのない
幸せな時間だった
そう
シンドリアに行く前までは…