─摘ませるな!希望の欠片
崩壊の序曲
なんということだ・・・・。最終決戦兵器の駆動ユニットは取り返したのに、搭乗パイロットの存在が消されてしまった・・・!
幼き頃のパイロットを守る為に、平和な頃の2095年のトウキョウへタイムワープしなければならない。
ジパング 公園に来た時に泣いてる少女を守る一人の少年が滑り台の上から叫んでいる。
「やめろ!くるな!(迫りくるロボットに向かって叫んでいる) マールには指一本触れるな!」
キャタピラの不気味な音を響かせながら、工業用と思われるロボットが少年たちに近付いている。私は咄嗟にその間に飛び出した─
「あ、あなたは!?」
私は少年に迫るロボットを引き離し少年に振りむいた
「す・・・・すごい、僕たちを助けてくれるの?」
「僕の名前はディーダ、この子はマール 僕の妹だよ」
「それにしても、何で工場のロボットが襲ってきたんだろう・・・・? 妹と二人で学校から下校していただけなのに・・・・公園を通りかかっただけなのに・・・。」
「はじめは一体だけだったのに、2体、3体と増え、公園を包囲されてしまったんだ。 逃げ回って結構時間が経つのに、警察もきてくれないし、誰も助けにきてくれなくて・・」
「でも・・あなたが来てくれた!」
「ここから脱出しなくちゃいけないけど、ロボットの包囲網を抜けるにはレーダーが必要かも。 うん、僕が自作した簡易レーダーでね、熱源を探知するんだ。」
「この包囲網の手薄な所をレーダーで確認して、そこを一点突破する必要があると思うよ。 この包囲網がどこまで続いているかわからないしね・・・」
私は言った
─子供とは思えない判断能力だ
「へへ、倒産が研究所で、働いているエンジニアだから昔からこういうのが得意なんだ」
「逃げている内にレーダーを落としてしまったのだけど、この近くに落ちてるはず!」
「ロボットが拾ったかもしれないから、撃破しつつ探してみて!」
「─マールは僕が守ってみせるよ。」
しばらくプロトタイプロードとオーバーロードとの交戦を交えた後に、ディーダが言っていたレーダーと思われる「ディストレーションレーダー」というものをプロトタイプロードから見つかりディーダに報告した─
「レーダーは見つかった!?ちょっと数が多くなってきたかも!?(少年は少女の手を引っ張りその体の小ささを活かして、ロボットを巧みに避けている。)」
「・・・・これだ!ありがとう!」
少年はレーダーを起動させた、狭いエリアに複数の光の点が浮かび上がる。作業用ロボットだろうか?
「・・東口の方が手薄だね。もう少しエリア拡大してみるよ。」
「・・・・おかしいな、包囲されているのはここの公園だけみたい」
「これほどの事件なのに、警察が誰もこないなんておかしいよ!。ジパング防衛軍が出動してもおかしくない状況だよ!?」
ビービービービービー!(突如レーダーからアラート音が発せられた)
「な、なに?」
ビービービービービー!(レーダーの端に複数の光点が突如現れる。公園が5km先だ)
「なにこれ・・・?すごい熱量だよ!!」
ビービービービービー!(光点は既に4kmに達していた)
「は、早いよ、こっちに向かってる!!」
「直感だけど、何か嫌な予感がする・・・・。(兄の感情の揺れを感じ取ったのか、マールが不安な顔を浮かべディーダにしがみつく)」
「マ、マール、大丈夫だ。大丈夫」
─(私は考える。これが危機なのか、ならば出来ることは一つだ)
「僕たちを守ってくれるの? そんな見ず知らずの人をこれ以上危機に晒すわけにはいかないよ!!」
「命を賭けてまで・・・どうして、そこまでしてくれるの?」
─(「君は・・・」、私は少年に語りかける。)
(「君は未来だ、─未来なんだ」)
「み、未来・・・?」
ビービービービービー!(光点は300m地点を切っていた)
「もうここから逃げれそうにないよ・・・どうするの?ここで戦うならもう少し仲間が必要かもしれない・・・!どうする?戦う?」
(続きは編集中)