物語
□雪の日の熱き戦い 1
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ある冬の日の仁友堂…
龍馬「おほぉ〜!よぉ降ると思うたら、雪が結構積もったのぉ」
仁「本当ですね…どうりで冷えるはずだ」
咲「江戸でこれほど積もるのは珍しゅうございますね」
龍馬「ふむ、どれ♪」
雪が積もった仁友堂の庭にザクザクと踏み進む龍馬。
辺りは、キン、と音がしそうなほどに空気が冷たく澄み切っている。
龍馬「お〜見てみぃ先生!足跡がくっきりじゃ♪」
仁「全く龍馬さん、子供みたいだなぁ……(ヒュン、バサッ) ぶわっ、冷たっ!」
龍馬が投げた雪玉が見事仁に命中!
龍馬「ぎゃはは!頭を冷やしてやったんじゃい!」
仁「(雪を払いながら)ちょ、冷たいじゃないですか」
龍馬「へへん〜悔しかったらワシを倒してみい」
仁「あのねぇ」
龍馬「勝者は咲さんお手製のぜんざいを独り占めできるっちゅうことで、どうぜよ(ヒュンッ)」
咲「あら…では、小豆を煮る支度をしなくては」トタトタ
仁「咲さん、この人の言うこといちいち真に受けなくていぃ… わっ(よけた)」
龍馬「まぁ〜、先生は普段運動しちょらんき動きが鈍いろうから、無理かの〜」
仁「…………(カッチーン) 平成の細マッチョ代表として、それは聞き捨てなりませんね… いいでしょう、受けて立ちましょう!」
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