物語

□モモタロウ的な。1
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昔々、あるところに おじいさんとおばあさんが住んでいました。


東「…おじいさん……、私が、ですか」

龍馬「ぎゃはは!東、なかなか似合うとるぜよ! …って、ワシがばあさん役はおかしいじゃろ!いろいろと!わしゃ『ヒーロー役』の器じゃ!」

東「確かに…その格好は見るに耐えませんね坂本さん」

龍馬「………(カチン)」

東「私自身も少々納得はいきませんが、仕方がありません。話の流れ上、ともかく柴を刈りに行って参ります」

龍馬「おう!でないと話が進まんきの。熊に会わんようにの! …やれやれ、ワシが洗濯とは面倒ぜよ」


おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。


龍馬「はぁ〜どこぞに可愛い村娘でもおらんかぃの〜♪〜♪〜♪…」



おばあさんはブツクサ言いながら川で洗濯をしておりました。
すると、上流から流れてきたのは…


龍馬「おおっ、こらぁまたデカい桃じゃの!一体中に入っちゅうのは誰じゃ!? …えぇと、そうか…とにかくコレを川から引き上げんと……(ザブザブ) うんしょ、うんしょ、…くそ、地味にツラいぜよ こん作業は… 普通に考えて、ばあさんが力仕事するのはおかしかろう……」


文句たらたらながら、いつにまにか自らをばあさん役と受け入れてしまったおばあさんですが、実際のところ か弱い訳ではありませんので、渾身の力を込めて どうにかこうにか巨大な桃を川岸にあげました。


龍馬「はぁ、はぁ…重すぎじゃ…………えぇと、次の段取りは何じゃ、『おばあさん、家に桃を持ち帰り、おじいさんと桃を切る』……家に持ち帰り……」


おばあさんは泣きながら 桃を家に持ち帰りました。


龍馬「はひ〜〜〜!も〜嫌じゃ!おい!東〜!!」

東「ハイ、戻りました。今はじいさんですが。……『これはまた大きな桃じゃな、どうする。』」

龍馬「…いや、その……おまん、そがいに真面目じゃったか……。あの〜ホレ、おまんのその刀でスパッと切りゃあええじゃろ、桃」

東「しかし、中の人が危険では」

龍馬「切ってしもたら『しゅじゅちゅ』じゃ『しゅじゅちゅ』!ホレやってまえ!」

東「誰が手術するんですか…知りませんよ……では…中のお人、御免!!」



スパッ!


おじいさんが巨大桃を見事に切ると、中からとっても愛らしい男の子が飛び出してきました。


?「うんしょ…ふぅ〜やっとでられた〜」

東「…男の子…」

龍馬「えっ………ん、そ、そのチビっこい ちょんまげ……せ、先生かえ!?」


チビ仁「はぁ〜せまかったぁ〜!やっぱり そとはいいな〜。 あっ、おじいさんおばあさん、ありがとうございました!おじいさんにきられちゃうかなとおもって、ドキドキしちゃったぁ!でも、さすがの太刀さばきですねー!!」

2人「(……可愛い…)」


桃から出てきたのは、5歳相当の仁くんでした。
子供のいない二人はとても喜び、『桃太郎』と名付けて可愛がり、我が子として大切に育てました。



・続く…(汗)・

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