物語

□悪夢のハッピーハロウィーーーン
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( 場所は仁友堂、かつて皆がドーナツを作ってた 仁友堂の庭?裏側?あっちらへん←適当。)




佐分利「最近は、ずいぶん涼しなって過ごしやすぅなりましたなぁ」

仁「すっかり秋ですね。もうすぐ11月かぁ」




その時、『トントン』と誰かが外の扉を叩いた音がして…




仁「はーい、どなたですか?(江戸の人がノックするなんて、珍しいな)」ガラッ

龍馬「とりいく!おあ!とりいとじゃ!!(満面の笑み)」

仁「……………。(ぴしゃっ)」←閉めた



龍「わっ!ちょ!先生、ひどいじゃないがか!はろいんじゃ、はろいん!」ドンドン!

佐「い…今の坂本はんの奇妙な格好は何や!?黄色いかぶりモンかぶって、黒いマントつけて…」

仁「……今のは、カボチャのお化けですね… 佐分利先生、山田先生を呼んできて下さい、大至急!」

佐「ええっ??あ、ち、ちょうどソコにいてはりますわ!!」

山田「何事でございますか、南方先生?」

仁「あ、山田先生!あの、今 何か甘いもの持ってませんか?何でもいいんです」

山「え?……あぁ、そう言えば、懐に 今、こんぺいとうがございます、ほれ」



懐から取り出した包み紙をあけると、確かに色とりどりのこんぺいとうが。
扉の外では むさ苦しいカボチャのお化けが、「あけろ!」と騒いでいる…



仁「すいません、あとでお返しするのでちょっとお借りしていいですか」

山「え?」



仁がガラッと扉をあけると、ちょうど龍馬がまた扉を叩こうと 拳を振り上げたところ。
仁はそんな龍馬の胸元にグイっとこんぺいとうの包みを押し付ける。



仁「ほら、お菓子ですよ、良かったですね、それじゃ気を付けて帰って下さいね(ぴしゃっ)」←閉めた

龍「おぉぉい!ひどい!ひどいぜよ先生!!わしがまっこと菓子を欲しゅうて来たと思っちょるがかえ!みんなでワーーとビックリして騒いで笑って遊びたいだけじゃき!」

仁「必要ありませんー」

龍「ほれ、先生の衣装も持って来たき!吸血鬼じゃ吸血鬼!こわいぞぉ〜〜『いんど』っちゅう異国の、血ぃを吸う鬼じゃ!」

仁「ルーマニアですよ、一文字も合ってない」

龍「うっ、ほ、ほいたらこれはどうじゃ!『ぶらじる』のミイラ男!包帯ぐるぐるじゃ!」

仁「ミイラだったらエジプトじゃないですか?それに包帯をぐるぐる無駄遣いするとは言語道断ですね、医者の前で」

龍「う……うぅぅ……(しくしく…)」


山「あーあー…とうとう泣き出した…」

佐「今日の南方先生は SO COOLやなぁ!ごっつ格好えぇ!(惚れぼれ)」



龍「何でもええから入れてくれ〜〜こん格好で往来に立ちっぱなしはさすがに気恥ずかしいぜよ〜〜」

仁「面倒くさいカボチャの来客は、お断りしていますー」

龍「先生ぇ〜〜〜〜!(泣)」




・終・

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