物語

□モモタロウ的な。完
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仁「(俺のここでの仕事は…鬼を懲らしめ、世に平和をもたらす事だが…)」


ボス鬼3姉妹…


仁「………。和解に持ち込めたらOK、でいいかな…」


既に気持ちで負けていそうな桃太郎ですが、まずは次女の攻略を試みました。


仁「…野風さん、村の人たち困ってるそうなんで、私に免じて 強奪はもう勘弁してもらえませんか? かわりに龍馬さんが、高価なかんざしでも、安寿ちゃん用に異国の珍しいおもちゃでも、たっくさん贈り物してくれますんで」

野風「あんれ、それは誠で?それは楽しみなことでありんすなぁ(ニヤリと黒い笑み)」


密談成立。
どこか遠くで(オイィィ!わしゃ関係ないじゃろが〜!)と声がしましたが、桃太郎は気にしません。
次は長女に向き直りました。


仁「栄さん…今まで色々ご心配おかけして申し訳ありません。これからは、橘の家の安定のためにも、そして咲さんを一生幸せにするためにも、今後一層の努力をしますので…(ギュッと栄の手を握って) 予告を出して金銀財宝を奪うのは、やめといてもらえませんか」

栄「!」


自分より若いイケメンに手を握られて見つめられ、一瞬ときめきかけてしまった長女は、ごまかすために


栄「……コホン、そういう事でしたら、考えても良いでしょう」


とっさに桃太郎の申し出を了承してしまいました。

残るは三女です。


咲「……………っ」←真っ赤


そう!
長女への説得は、同時に三女の心も捕らえていたのです。
桃太郎は静かに三女を抱き寄せました。


仁「咲さん、一緒に帰りましょう。咲さんがそばにいてくれないと、全くダメなんですよ、私…」

咲「先生…」

仁「…あ、それから…」

咲「…?」

仁「(耳元でそっと)その格好は…私の前でだけにして下さいね」

咲「えっ、なっ、えぇっ!? …こ、このような出で立ちの私…お嫌ではございませんか…?」

仁「もちろんです」

咲「先生…」




てな訳で、桃太郎の活躍により 村に平和が戻りましたとさ。

めでたし めでたし←








仁「…どこが?結局俺たった1人で最後頑張ったのとか、おかしくない?」

咲「あのぅ…私はこの『びきに』なる着物をいつまで着ていれば…」

仁「あ、着替えちゃダメですよ」

咲「えぇっ」

龍馬「先生もすけべ〜じゃの〜」



・終・

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